「重度障害者用意思伝達装置ファイン・チャット」が発売されて、これまで多くの方々に愛用頂き、今では開発した私たちの想像を超えた様々な使い方をしておられるユーザーがたくさんおられます。
ここでは、ファイン・チャットを使いこなしておられる方々を紹介します。これから購入を検討しておられる方々の導入のヒントとしていただければ幸いです。
- 1. 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
- 林満男様
- 2. 脊髄性筋萎縮症(ウェルドニッヒ・ホフマン病 SMA-Ⅰ型)
- 横平明奈様 / 太田メリサ様
- 3. 脊髄小脳変性症(SCD)
- 4. 脳性麻痺(CP)
- 5. 脳血管障害、その他の病気や障害
- 宮田俊也様 / 内藤重行様 / 菊池蒼磨様
筋萎縮性側索硬化症(ALS)
脊髄性筋萎縮症(ウェルドニッヒ・ホフマン病 SMA-Ⅰ型)
横平 明奈(よこひら みいな)様
■入力方法:ピエゾニューマチックセンサースイッチ(パシフィックサプライ(株)製)の空気圧センサーを利用。右手で小さなマヨネーズのチューブを空気のチューブと接続、チューブを握ることでその内圧の変化でスイッチをOnにしています。
■支持具と固定方法:布団の上にチューブを置いてその上に手を乗せて操作
■4歳のころからレッツ・チャットを使用。ファイン・チャットの発売と同時に購入され、テレビのカラーボタンを学習リモコンに登録、カラーボタンを選んでクイズに答えることもできるようになり、学校生活も楽しんでいます。
太田 メリサ(おおた めりさ)様
■入力方法:ハーフスイッチを左手の装具に貼り付け、親指を左手に寄せる動作で操作。
■支持具と固定方法:多機能アームで固定して使用
■ハーフスイッチでiPadを操作してカメラや動画、ゲームなどをして楽しんでいました。
ご本人は楽々と連打押しなどもできて、iPadを上手に使いこなせるようになり、コミュニケーション機器としてファイン・チャットを導入。この春から小学生になり、お友だちや先生たちとのコミュニケーションの方法として、大いに活躍することを期待しています。
脊髄小脳変性症(SCD)
脳性麻痺(CP)
脳血管障害、その他の病気や障害
宮田 俊也(みやた としや)様
■入力方法:フィンガースイッチを木管に固定したものを右手にベルトで固定し、中指を曲げる動作で操作。(写真は過去の自作スイッチを使用)
■支持具と固定方法:スタンドアームで固定して使用
■2009年に脳幹出血で意識不明の状態に。意識が戻ってからわずかに動く指でレッツ・チャットを操作。意識があることが確認できて、リハビリが入るようになって劇的に回復されました。その後ファイン・チャットを中心に外部機器連携機能でiPad操作、LINEやインターネットも楽しんでおられました。
内藤 重行(ないとう しげゆき)様
■入力方法:
■支持具と固定方法:スタンドアームで固定して使用
■元気な頃は町内会のお祭りの中心となって頑張るほどでしたが、脳幹出血で寝たきりとなってしまいました。シンプルで使いやすい機器を、とのことでファイン・チャットを導入。奥様との会話や家電製品の操作をして生活しています。
菊池 蒼磨(きくち そうま)様
■入力方法:ロングスイッチを左手に固定し、親指を握りこむ動きで操作
■支持具と固定方法:スタンドアームで固定して使用
■2013年に交通事故に遭い重傷となりましたが、長年のリハビリを経てついに入力スイッチの操作ができるようになり、ファイン・チャットの導入に成功しました。導入によって表情に変化がみられ、笑顔が増えたそうです。