ファイン・チャットを使うためには、本体に加え、いくつかのオプション選択が必要です。
- 1. ファイン・チャット本体
- 2. 入力スイッチ(オプション)
- 3. 固定具(オプション)
- 4. ワイヤレスコール(オプション)
1. ファイン・チャット本体
ファイン・チャット本体の主な名称とはたらきを説明します。
詳細については 取扱説明書8~9ページ「各部の名称と働き」を参照してください。
■電源について
ファイン・チャットの電源は、家庭用コンセント、乾電池、モバイルバッテリーのいずれかを使用します。
■電源スイッチ
家電感覚で「入/切」が可能です。
支援者の方が「入」にしておくと、利用者が使いたい時に入力スイッチの操作だけでいつでも使い始めることができます。
■本体側入力ボタン
利用者に代わって支援者が操作する場合や設定変更の時に使用するボタンです。
戻るボタン(黄)…カーソルの手前の文字(言葉)を消去します。
文字板の赤いランプの移動中に押すと、その間だけランプの移動が
停止します。
全消ボタン(赤)…作成した文章を全て消去します。直後にもう一度押すと消えた文章が
再び表示されます。(全消の取り消し)
文字板の赤いランプが移動中に押すとその動作を中止します。
入力1ボタン(青)…入力スイッチ端子1に接続した入力スイッチと同じ役割をします。
入力2ボタン(緑)…入力スイッチ端子2に接続した入力スイッチと同じ役割をします。
■入力スイッチ端子
入力スイッチを接続する端子です。
「入力スイッチ1」と「入力スイッチ2」の2つの端子があります。スイッチを1つだけで操作する場合はいずれかの端子に入力スイッチを接続します。どちらに接続しても構いません。
スイッチを2つ用いて操作する入力方式や接続方法については、
4-1 設定変更でできること を参照してください。
■文字板
左側は固定文字板、右側は可動文字板です。
入力スイッチを押すと、選択可能な枠が順番に赤く光ります。
可動文字板は入れ替えが可能です。
文字板は【ひらがな】に加え、よく使用する言葉を
【あいさつ】【体調】の文字板にまとめています。
また、【オリジナル】の文字板を作ることもできます。これらの文字板を交換して使うことができます。
●入力方法を工夫することで、実際に文字板の交換をしなくても別の文字板の言葉を選ぶことができます。
⇒3-3 セットしている文字板に無い文字を入力する
■赤外線発信器
本体に付属の赤外線発信器です。テレビをはじめとする、赤外線リモコンで操作可能な家電製品を操作することができます。
詳細は取扱説明書39~46ページ「環境制御機能」を参照してください。
【留意点】
•最初はプリセットリモコンでテレビの操作のみを行い、慣れてきてから、支援者に学習リモコンの登録を行って頂き、利用範囲を拡げることをお勧めします。
•赤外線発信器 利用時はできるだけコンセントからの電力供給を受けるようにしてください。乾電池では電力が不足するなどで動作が不安定になる可能性があります。
2. 入力スイッチ(オプション)
ファイン・チャットを上手に操作するためには、入力スイッチが一番大切です。入力スイッチは身体の様々な部分で使うことができます。それぞれの方の障害や身体の状況、使い方に応じて、様々な種類の入力スイッチの中から、適切なものを選ぶ必要があります。
詳しくは 2-2 入力スイッチの選定 をご覧ください。
3. 固定具(オプション)
オプションの支持アームなどを使って、ファイン・チャットを設置します。オプションに付属の取扱説明書に従い、安定した場所に取り付けてください。設置の際は利用者の安全を最優先に配慮し、事故の無いようにご注意ください。
詳しくは 5-2 支持具 をご覧ください。
4. ワイヤレスコール(オプション)
ワイヤレスコールの送信器、受信器を接続していれば、ファイン・チャット本体の電源を【切】にしたときも、入力スイッチ又は本体の入力ボタンを押すと、ワイヤレスコールを鳴らすことができます(ファイン・チャット本体の呼出ブザーは鳴りません。)電源を切っても誰かを呼ぶ機能だけは確保できるので安心です。
詳しくは 5-3 ワイヤレスコール をご覧ください。
【留意点】
・ワイヤレスコールを利用される場合には、ワイヤレスコールに付属の取扱説明書をご覧ください。
・ファイン・チャットを乾電池で使用しているとき、乾電池が無くなると、呼出ブザーもワイヤレスコールも鳴らすことができない場合があります。早めに乾電池を交換するか、ACアダプターを使用してください。
※ナースコールではありません。生命に関わる用途での使用はできません。